The Bell of Elm Symphony Orchestra エルムの鐘交響楽団

団の紹介

エルムの鐘交響楽団とは

エルムの鐘交響楽団 演奏会

1994年、北海道大学交響楽団のOB有志が発起人となって都内で活動を開始したアマチュアオーケストラです。
「練習を楽しむオーケストラ」「独自の音色を持ったオーケストラ」をモットーとしています。

練習を楽しむオーケストラ

アマチュアオーケストラは、毎回の練習を重視して音楽を作る過程そのものを楽しむことが大事と考えています。
これに共感してくださった ロバート・ライカー 氏も、
「“普段の合奏練習がメインディッシュ” であり “演奏会本番は最後のデザート”である」
との名言を残してくださいました。

独自の音色を持ったオーケストラ

演奏曲目 は、シベリウスをはじめとする北欧・ロシア系の楽曲や、演奏される機会が少ない佳曲を積極的に取り上げるのが特徴です。
しかし、選曲だけでなく、練習方法や演奏表現についても団員が主体的に取り組む事が大事だと考えています。
指揮・指導者任せではなく、自ら学び、考え、表現する事により、独自の音色が出せるように努力しています。

活動方針

演奏会は2年に3回(8ヶ月に1回)程度、練習は原則隔週(2週間に1回)という、他にはないスタイルで活動しています。
・仕事やプライベートで忙しい、なかなか練習もできない、毎週の練習ではちょっと厳しい。
・逆にアチコチのオケを掛け持ちしたい、音楽活動漬けになりたい。
いろんなライフスタイルがある中で、ちょっと緩めの練習頻度・期間でやっております。

メンバーについて

設立当時より、単なる大学OBオケとしてではなく、活動方針に共感してくれるメンバーを広く募集しており、今では団員の半数以上が北海道大学以外のメンバーとなっています。
20代〜60代が参加しています。

特別な活動紹介

エルムの鐘交響楽団 演奏会

読売日本交響楽団の元ソロ・コンサートマスターである 藤原浜雄 氏を招いた「アンサンブル合宿」(2000年より年1回開催)、「アンサンブル発表会」、音楽教室等、定期演奏会以外の活動も行っています。
2013年8月には、創立20年記念のイタリア演奏旅行を行い、ビトント市の大聖堂を埋め尽くしたお客様に大喝采を頂いてまいりました。

「エルムの鐘交響楽団」という名前の由来

エルムの木

その昔、北海道大学構内のエルム(ハルニレ)の木に吊るされていた「時を告げる鐘」に由来します。楽団設立の際、発起人たちの「北のロマンチシズム」を表現したいというこだわりを象徴する名前として「エルムの鐘交響楽団」としました。

なお、団員の間では団の略称として「ES"O」「エゾ」などを用いることがあります。
これは「Elm Symphony Orchestra」の頭文字に、「”(=quotation mark)」を鐘(Bell)に見立てて付け加え、同時に北海道の「蝦夷」を引っ掛けたものです。

指揮者・トレーナー

山上 紘生

Koki Yamagami〈指揮者〉

宮崎県生まれ。ピアノを小倉貴久子氏、ヴァイオリンを向井理子氏、瀬戸瑶子氏に師事。埼玉県立浦和高等学校を経て東京藝術大学音楽学部指揮科に進学し、高関健氏、山下一史氏に師事。2017年6月パーヴォ・ヤルヴィ氏の指揮公開マスタークラスを受講。また、尾高忠明氏、角田鋼亮氏、広上淳一氏、下野竜也氏、ジョルト・ナジ氏、ラースロー・ティハニ氏のレッスンを受講する。在学中に「宮田亮平奨学金」、卒業時にアカンサス音楽賞、同声会賞、若杉弘メモリアル基金賞を受賞。同大学院音楽研究科指揮専攻修士課程修了。公益財団法人日本製鉄文化財団2021年度若手指揮者育成支援制度に合格し、紀尾井ホール室内管弦楽団などで研鑽を積む。2021年10月より2年間東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の指揮研究員を務め、その間第361回定期演奏会に代役として急遽出演し、吉松隆「交響曲第3番」を指揮した。

中島 章博

Akihiro Nakajima〈指揮者〉

早稲田大学理工学部、東京大学工学系研究科博士前期課程を経て同後期課程へ進学した後、2007年よりオーストリア共和国立ザルツブルク・モーツァルテウム大学指揮科に留学。2010年に帰国後、博士後期課程を修了し建築音響工学の分野で博士(工学)を取得。

これまでに日本はもとより、オーストリア、チェコ、リトアニア、エストニア、ブルガリア、ロシア、マレーシア等で各国のオーケストラを指揮する。

近年は作曲活動にも力を入れており、テレビアニメやCMへの楽曲提供を行うと共に、自作のオーケストラ作品も積極的に指揮している。また、TBSテレビ「マツコの知らない世界」にて奏者として加わったマツコ・デラックス氏と共演したほか、乃木坂46「羽根の記憶」のミュージックビデオ、日本テレビ製作のドラマ「ボク、運命の人です」等、メディアへの出演も多い。

指揮を故クルト・レーデル、デニス・ラッセル・デイヴィス、ホルヘ・ロッター、曽我大介、シメオン・ピロンコフの各氏に、フルートを湯川和雄、岩佐和弘の両氏に師事。2021年度ズーラシアンブラスお友達プレイヤー(指揮)。

佐々木 新平

Shimpei Sasaki〈指揮者〉

秋田県出身。東京学芸大学芸術文化課程音楽専攻を経て桐朋学園大学にて指揮を専攻。ヨーロッパ各地の国際指揮マスタークラスに選抜され、J.パヌラ、H.アンドレシュク、M.ストリンガーら巨匠たちの薫陶を受ける。2013年よりミュンヘンへ留学。ドイツを中心にヨーロッパ各地でさらなる研鑽を積んだ。2012年の第9回、2017年の第10回フィテルベルク国際指揮者コンクールにおいてディプロマ、2015年ブザンソン国際指揮者コンクールにおいて本選最終の8人に選出。

これまでに東京フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、群馬交響楽団、山形交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、セントラル愛知交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢、大阪フィルハーモニー交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、日本センチュリー交響楽団、大阪交響楽団、兵庫芸術文化センター管弦楽団、岡山フィルハーモニック管弦楽団、広島交響楽団、東京混声合唱団、東京佼成ウインドオーケストラ、東京吹奏楽団、シエナ・ウインド・オーケストラ、オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ等、国内主要楽団に客演。
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団においては2010年より指揮研究員を務め、飯守泰次郎、矢崎彦太郎両氏をはじめとする指揮者のもとで活動。その後2019年まで同楽団アソシエイト・コンダクターを歴任した。

2021年1月にはヤマハ吹奏楽団常任指揮者に就任し、吹奏楽の新たな境地を切り開く俊英としても期待が寄せられている。また2022年6月より出身地秋田市に誕生する”あきた芸術劇場”(愛称 ミルハス)の音楽部門アドバイザーに就任することが発表されている。

現在オーケストラを中心に、吹奏楽、合唱、オペラ、バレエ等あらゆるシーンで才能を発揮。その活躍の模様はNHK-Eテレ”クラシック音楽館”、NHK-BSプレミアム公開収録コンサート、テレビ朝日”題名のない音楽会”、BSフジ”辻井伸行in富士山河口湖ピアノフェスティバル”、岩手朝日テレビ”Road to Higher Next”等で放送された。その他、オーケストラによる多彩なCDレコーディングや映像収録、公式イベントでの指揮、さらに映画「マエストロ!」や「海賊とよばれた男」等名作における出演者への指揮指導および劇中音楽のスタジオ収録指揮を務めるなど、多方面に活動の幅を広げている。

しなやかな足取りで、ひたむきに遥かなる高みに向かう若き指揮者。

井田 勝大

Katsuhiro Ida〈指揮者〉

鳥取県出身。東京学芸大学音楽科卒業、同大学院修了。

2003年から来日オペラ団体日本公演の制作助手を務め、ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場、バイエルン国立歌劇場、東京のオペラの森などで、小澤征爾、ズービン・メータなどのアシスタントを務める。
2004年には江戸開府400年記念東京文化会館事業「あさくさ天使」に副指揮者として参加。2006年東京バレエ団「ドナウの娘」日本初演にあたっては指揮者アシスタントとして楽譜の修正を含め大きな役割を果たした。
また国内外の多くの指揮者のアシスタントとしてオーケストラでは東京フィルハーモニー交響楽団や大阪センチュリー交響楽団、東京シティフィルハーモニック管弦楽団などと共に仕事をしている。
2007年からは熊川哲也率いるK-Ballet Companyの指揮者として活動している。
その他、アマチュアを含め多くのオーケストラや合唱団などを指導している。

トランペットを田宮堅二、田中昭、山城宏樹各氏に師事、指揮法を山本訓久、高階正光各氏に師事。

中橋 健太郎左衛門

Kentarozaemon Nakahashi〈指揮者・トレーナー〉

1994年、第4回日本室内楽コンクール入選。
1995年、WAKI PIANO COMPETITION入賞。
1996年10月、キーロフ歌劇場日本公演音楽スタッフ。
1997年、北九州国際音楽祭入賞。
1997年5月、松江市制110周年記念事業オペラを指揮。

新日本フィル、東京交響楽団の定期演奏会、東京二期会オペラ劇場、藤原歌劇団、新国立劇場ほかのオペラ公演に於いて、指揮者、副指揮者、合唱指揮者、コレペティトゥーアとして活動している。
新国立劇場においては、2011年までに、ロッシーニ、ドニゼッティ、ヴェルディ、プッチーニ、ヴェーバー、ヴァーグナーなど、20プロダクション100を超えるオペラ公演にてプロンプター、副指揮として契約。
指揮者としては、各地で「椿姫」「ラ ボエーム」「蝶々夫人」「トゥランドット」「フィガロの結婚」「こうもり」「カルメン」「皇帝と船大工」(日本初演)「タンホイザー」や、オペラ ガラコンサートなどを指揮して次々に成功している。
2014年10月、R.シュトラウス「アラベッラ」全曲舞台上演にて、神奈川フィルハーモニー管弦楽団を指揮。 ピアノ奏者としても、多数の演奏会に出演。国内外主要アーティストと共演を重ねている。

野村 英利

Hideto Nomura〈トレーナー〉

和歌山生まれ。ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院指揮科を首席で卒業、修士号を取得。

これまでにドイツ、フランクフルトで行われたショルティ指揮コンクールに入選、第54回ブザンソン国際指揮者コンクールセミファイナリスト、第8回ルイジ・マンチネッリ国際オペラ指揮コンクールにおいてファイナリストに選ばれるなどのコンクール歴を持つ。

ザルツブルクモーツァルテウム管弦楽団との共演のほか、イタリアのサンレモ交響楽団、チェコのボフスラフ・マルティヌー・フィルハーモニー管弦楽団、スイスのバーゼル交響楽団等各国のオーケストラと共演を重ねる。オーストリアの現代音楽専門アンサンブルOENMの指揮者として、ヴェルディ音楽祭、ウィーンモデルンに日本人指揮者として初めて参加するなど各国の音楽祭に出演。現代音楽の分野において高い評価を得る。これまでにモーツァルトの《魔笛》ヴェルディの《椿姫》《イル・トロヴァトーレ》など多くのオペラを手掛けいずれも成功させ、さらに活躍の場を広げている。

近年作曲家としても活動の場を広げ、2016年2月新作ミュージカル《マッチ売りの少女》が兵庫県赤穂市において初演され好評を博した。2021年公開の映画「99.9-刑事専門弁護士-」に出演。

藤原 浜雄

Hamao Fujiwara〈弦楽器トレーナー・ヴァイオリン〉

3歳より旧東京音楽学校出身の母にヴァイオリンの手ほどきを受ける。
その後、桐朋学園音楽科にて 鷲見三郎、江藤俊哉、海野義雄、齋藤秀雄の各氏に、またアメリカのジュリアード音楽院にてジョーゼフ・フックス氏に師事。桐朋学園在学中、指揮を齋藤秀雄及び秋山和慶の両氏に師事。

NHK・毎日新聞社共催の第16回全日本学生音楽コンクール中学の部、第36回日本音楽コンクール各第1位。1968年イタリアのパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクール第2位、1971年ベルギーのエリザベート王妃国際コンクール第3位銀賞を受賞(いずれも当時の日本人最高位)。

ジュリアード音楽院留学以来20年以上にわたってアメリカに居を構え、ソロ、室内楽その他多方面において活躍。なかでも、1971年昭和天皇・皇后両陛下ご訪欧の際のベルギー政府主催歓迎演奏会での御前演奏、1972年アメリカ ロチェスター・フィルハーモニー定期演奏会で、20世紀屈指の名手ナタン・ミルシテインの代役としてのアメリカでのコンチェルト・デビューは特筆に価する。同時にジュリアード音楽院、マンハッタン音楽院で教鞭を執り、ミシガン大学音楽学部では准教授を務める。1992年11月より2012年3月まで、読売日本交響楽団ソロ・コンサートマスターを務めた。

1993年4月より、桐朋学園大学院大学教授、研究科長。ならびに東京音楽大学客員教授。

これまでお世話になった指揮者・トレーナー
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